ちびかよのさんぽみち
■ぱんだ(6歳)
東京の上野動物園には世にも風変わりでむちゃくちゃかわいいパンダがいるらしい。
私はパンダが大好きで、絶対飼いたいと思ったいた。
小さいパンダは毛がなくてピンクで小さいらしいのでバスケットに入れて持ち歩こうとか、大きくなったらふかふかして、だっこしてもらったら気持ちいいだろうなぁとかいろいろ想像していた。
うちには大きくなったパンダの小屋を作れる程の広い庭があるし、じいちゃんに小屋を作ってもらう約束もしたし、サンタさんにはお願いの手紙も書いたし、現実的にパンダを飼える準備は整った!
待ちに待ったクリスマス。私の枕もとにあったのは、小さいパンダのぬいぐるみだった、、、、
私が当時どれだけ落ち込み、ショックを受けたかを、未だ親には話してはいない。
■いぬ(〜8歳)
中国からパンダをつれて来るのは、サンタさんでもムリらしかったが、犬を飼うのもムリだった。
近所に住んでいたみつ兄ちゃん(お父さんのいとこ)がいつも犬を飼っていて、私はいつも遊びに行っていた。
(そこは犬だけじゃなくてねこ、にわとり、やぎ、いのしし、めじろ、うさぎとかがいっつもいたのだが。。。)
みつ兄ちゃんは絶えず犬を飼っていて、なぜか毎回メス犬で名前が「ちび」だった。
(最近では「ジョン」とかいうちょっとこじゃれた名前にしているようだが、、、)
ちびは春になると毎年子犬を産んで、「そんなに好きなら一匹持って帰れ。」といつも犬をくれるので、毎日持ち帰ってみるのだが、毎日怒られ、説得を試みると、「子犬はお母さんのところに帰りたいっていいよるけん、明日になったらきっと帰ってしまうばい。明日になってもおったら飼っていいばい。」となだめられ、次の日には必ずごろまる(みつ兄ちゃんの家)に戻っていて、「ほらみなさい。かわいそうやけんお母さんの元がいいとばい。」と納得させられる。そして子犬たちはしばらくするとどこかへもらわれていくのだ。私は「あんなよちよち歩きの犬が家に帰れるはずがないけん、ばーちゃんかお母さんんがごろまるにつれて行ったに決まっとーやん。大人はずるい!」と心の中で怒っていたのを、みんな気付いていたのだろうか。。。